喜びを創り出す経営理念と「つるし柿」の教訓
Q:御社の成り立ちと大切にしている理念について教えてください。
A:当社は1980年、鳥取県に本社を置く寿製菓(現・寿スピリッツ)の宮崎県における販売子会社として設立されました 。グループ全体で共有している経営理念は「喜びを創り喜びを提供する」というものです 。これは単なるスローガンではなく、私たちの全行動の指針となっています。
Q:その理念の背景には、語り継がれている象徴的なエピソードがあるそうですね。
A:昭和41年に起きた「つるし柿自主回収事件」です 。当時、大ヒットしていた和菓子「つるし柿」にカビが生える懸念が生じた際、当社の過失ではなかったにもかかわらず、創業者は「お客様に迷惑をかけてはいけない」と、会社が倒産しかねないほどの損失を覚悟で全品の自主回収を断行しました 。この「目先の利益よりもお客様の喜びを優先する」という精神が現在の理念の根幹となっています。
Q:その精神を、従業員の方々はどのように実践されているのでしょうか。
A:全員が「経営理念手帳 こづち」を携帯し、毎朝の「こづち朝礼」で活用しています 。全120項目に及ぶ哲学を日々確認することで一人ひとりが経営者の視点を持ち、お客様に喜ばれるための判断ができるよう努めています 。