自然の摂理に委ねる「完熟落果」の美学
Q:こちらのマンゴーがどのように育てられているのか教えていただけますか。
A:マンゴーがどうやって実をつけて、どう収穫されるのかを知っている人は実は地元の方でも意外と少ないんです。一つひとつの実をネットで包んで枝から吊るしています。マンゴーというのは本当に美味しく熟すと自ら根元からポトンと落ちるんです。私たちはその「落ちる瞬間」を待つのが仕事です。
Q:「待つ」のが収穫ということでしょうか。
A:ネットを張っているのは地面に落ちて傷がつくのを防ぐため。もしネットがなくて地面に叩きつけられたら、もう商品にはなりませんから。こちらで無理にハサミを入れて収穫するのではなくマンゴーが「自分はもう十分に熟したよ」と教えてくれるのを待つ。これが本当の完熟なんです。
Q:収穫のタイミングは、大きさなどで決まるのですか。
A:実は小さいものから順に熟していくことが多いですね。大きな実ほど完熟するまでに時間がかかります。色味の変化を見れば、そろそろ落ちそうだな、というのが分かります。収穫は毎朝ハウスを回ってネットの中に落ちている実を回収します。真夏の最盛期になれば朝だけでなく夕方にも収穫作業を行います。それくらいマンゴーの成長は早いんです。