Q:他社の商品と比較して、デイリーマームならではの強みはどこにあるとお考えですか。
A:開発当時、全国にはごぼうチップスを作っている会社が13社ほどありました。私たちは14番目の後発です。そこで徹底的に他社製品を分析しました。その結果、国産原料を使っているのはわずか2社。他は外国産でした。また製法もスライス型か、粉にして成形する型のいずれかでした。
私たちの「ゴボチ」は、まず宮崎県産を中心とした国産原料100%にこだわりました。実は宮崎は全国でも有数のごぼうの産地なんです。そして、お弁当作りで培った「手作り」の感覚を大切にし、他社が敬遠する「斜め10センチのスライス」というリスキーなカットを採用しました。長いスライスは割れやすいため大手はやりたがらないのですが、私たちはあえてそれを強みにしました。
Q:味付けや添加物についても独自の基準をお持ちですね。
A:当時、市場にあった全ての製品には添加物が含まれていましたが、私たちは「無添加」で作り上げることにこだわりました。その開発には時間がかかりましたが国産原料、斜め10センチカット、無添加という3つの要素を揃えることで、後発ながら「オンリーワン」の商品になることができたのです。現在、多くの大手メーカーが撤退していく中で、私たちが生き残っているのは、この徹底した差別化があったからだと自負しています。
Q:今後の展望についてお聞かせください。
A:食のあり方が変化し、家庭の味や地域の味が消えつつあることに寂しさを感じています。だからこそ、私たちはこれからも「お母さんの味、おばあちゃんの味」を、お弁当や「ゴボチ」を通じて次世代に繋いでいきたい。時代が変わっても、食の大切さは変わりません。自分たちが誇りを持てる仕事を続け、地域の農業や食文化に貢献できる会社であり続けたい。それが私の願いです。