伝統技術「架線集材」と100%造林へのこだわり
Q:伊藤木材植林さんが手がけている事業内容と、現場でのこだわりについて詳しく教えてください。
A:私たちは宮崎県延岡市を拠点に、主にスギやヒノキ、雑木などの伐採から搬出、そして植林までを自社で一貫して行う「素材生産業」を営んでいます 。素材生産の現場では、山から木を運び出すために現在主流となっているのは重機が通るための作業道を細かく網の目のように山に抜いていく「車両系」のやり方です 。しかし、道を作ることは時に山の形を大きく変えてしまうことにも繋がります 。そこで私たちが最も得意とし、こだわり続けているのが「架線集材(かせんしゅうざい)」という、ワイヤーを張って空中で木を運び出す伝統的な技術です 。この方法であれば車両が入れないような急峻な地形でも山の地肌を傷つけることなく木を搬出することができます 。
3メートルや4メートルの原木を効率よく運び出し、日向や延岡、宮崎といった市場へと出荷しています 。また、伐採して終わりではなく、枝葉を片付ける「地拵え(じごしらえ)」を経て、100%の造林(植林)を行うことを徹底しています 。山主様からお預かりした大切な山を、次の世代がまた利用できる状態で確実にお返しする。それが林業に携わる私たちの、山に対する誠実さの証だと考えています 。