MIYAZAKI STORIES

佐藤 信博

地域に根ざし
奉仕の心で繋ぐ医療と介護

Nobuhiro Sato

佐藤 信博

あたご整形外科 理事長

https://www.atago-seikei.com

1951年延岡市生まれ 。昭和大学医学部卒業後、宮崎県立延岡病院やNTT東日本 関東病院等で研鑽を積む 。1993年に「あたご整形外科」を開院し、2006年に医療法人社団光学堂を設立 。現在は理事長として、整形外科診療に加え、介護老人保健施設やサービス付き高齢者向け住宅を展開 。ロータリークラブの奉仕精神を礎に、地域医療の発展に尽力している 。

米国での原体験と地域に捧げる医師としての志

米国での原体験と地域に捧げる医師としての志

Q:先生が医師を志したきっかけと創業の背景についてお聞かせください。

A:私の原点は、1969年に国際ロータリークラブの交換学生として米国へ留学した17歳の時にあります 。4軒の家庭でホームステイを経験し、そこで出会った医師の父親たちや、病院で献身的にボランティアに励む母親たちの姿に深い感銘を受け、医師の道を志しました 。また、この留学で学んだ「奉仕の精神」は、社会人になったら必ず恩返しをするという私の固い決意となりました 。

大学卒業後は、世界初の関節鏡を開発した東京逓信病院や、日本のペインクリニックの先駆けである関東逓信病院(現:NTT東日本 関東病院)にて、10年間にわたり最先端の医療現場で技術を磨きました 。この間、高度な専門医療の重要性を肌で感じると同時に、その経験を故郷である延岡の地へ還元したいという思いが強くなっていきました 。

そして40歳を目前にした1993年、地域の皆様の健康を支えるために「あたご整形外科」を創業するに至りました。

 

医療と介護のシームレスな連携で、
安心の「健康管理基地」を創る

Q:貴院が掲げる強みや経営において大切にされている理念は何でしょうか。

A:私たちの最大の強みは医療と介護が非常にスムーズに連携している点です 。あたご整形外科を中心にデイケア、のべおか老健あたご、サービス付き高齢者向け住宅が一体となり、患者様の状態に応じた切れ目のないサポートを提供しています 。現在は専門分野の異なる3名の常勤医師が在籍しており、多様な症例に対して迅速かつ柔軟な対応が可能です 。また、手術件数の多さとリハビリテーションの充実、そして職種を越えた職員間の強いチームワークも、地域の皆様から信頼をいただいている理由だと自負しています。

経営においては、ロータリークラブの職業奉仕の精神を根底に置いた「経営理念」を指針としています 。具体的には「医療を通じて社会に貢献すること」「患者様に安心・満足いただける医療を提供すること」、そして「地域の皆様にとっての健康管理基地となること」の三本柱を掲げています 。これらは単なるスローガンではなく、職員一人ひとりが日々心がけている行動指針であり、地域の皆様から信頼をいただくための礎となっています 。

 

リハビリテーションの拡充と、
次世代に繋ぐ持続可能な医療体制

Q:現在、最も注力されている取り組みと、今後の展望について教えてください。

A:現在は、リハビリテーション機能のさらなる充実に最も力を注いでいます 。具体的には、現在デイケアを行っているスペースをリハビリ専用の空間へと再編し、より広々とした環境で質の高いプログラムを提供できるよう計画を進めています 。これに伴い、リハビリスタッフの人数増強はもちろんのこと、最新の知見を取り入れた技術向上教育を徹底し、患者様が一日も早く健やかな生活を取り戻せるような体制を盤石なものにしてまいります 。

今後の大きな目標は、更なる地域ニーズに即した整形外科へと進化し続けるとともに、常勤医師の高齢化を見据えた若い医師の獲得と育成に努めることです 。1993年の開院以来、約5年ごとに新しい機器の導入や事業の立ち上げを継続し、2006年の法人化を経て病院の規模を拡大してまいりました 。これからも、時代の変化に応じた適切な投資と組織改革を行いながら、地域の医療・介護インフラとして次世代へ安定したサービスを繋いでいきたいと考えています 。

地域に寄り添い、感謝を糧に歩む喜び

宮崎県延岡市という地で長年事業を続けてきて感じるのは、地域医療の仕事がいかに「やりがい」に満ちているかということです 。延岡市は決して病院が過密な地域ではありませんが、その分、一つひとつの診療やケアがダイレクトに地域貢献へと繋がります 。医療従事者の確保に苦労することもありますが、それ以上に、利用してくださる患者様から直接いただける感謝の言葉は、働く職員全員にとって何よりの励みとなっています 。

若い世代の皆さんには、ぜひ「奉仕の精神」を大切にしてほしいと願っています。誰かの役に立ちたいという純粋な思いを持って仕事に向き合えば、自ずと行政や周囲の理解も得られ仕事のしやすい環境が整っていくものです 。ライバルの多寡ではなく、目の前の方にどれだけ真摯に向き合えるか。

感謝の循環が生まれるこの素晴らしい地域で志を持って共に歩んでいきましょう 。

地域に寄り添い、感謝を糧に歩む喜び