MIYAZAKI STORIES

緒方 英隆

地域と歩み、
次世代の景色を創る

Hidetaka Ogata

緒方 英隆

株式会社緒方組 代表取締役

https://www.m-og.co.jp/

1988年宮崎県小林市生まれ。2011年崇城大学卒業後、極東興和株式会社にて専門技術を8年間磨く。2018年に株式会社緒方組へ入社。2023年より常務取締役を務め、2026年4月より専務取締役に就任。若手優秀技術者としての表彰歴も持つ。「一歩前へ」を座右の銘に、ICT活用や人財育成を通じた建設業のイメージ変革と、地域に必要とされ続ける100年企業の実現に邁進している。

地域インフラの守り手

Q:まず、株式会社緒方組がどのような事業を展開されているのか教えてください。

A:弊社は1964年の設立以来、宮崎県小林市を拠点に総合建設業を営んでおります。主な事業内容は、道路や河川の整備を行う「土木工事」と、マンションや工場などを手がける「建築工事」、そして、それらを整備した後の「維持工事・保全メンテナンス」であり、この三本柱で事業を展開しております。特に、維持工事・保全メンテナンスは、弊社の最大の特徴であり強みといえます。

 

Q:「維持工事」というのは、具体的にどのような作業なのでしょうか?

A:例えば、高速道路のメンテナンスが挙げられます。弊社は鹿児島県の栗野ICから宮崎県の都城ICまでの区間を、年間を通じて維持管理させていただいています。実は、県内で高速道路の保全を専門的に手がけられる企業はわずか数社しかありません。こうした特殊な専門性が求められる現場で培った技術力と、日々の管理で必要とされる迅速かつ柔軟な対応力こそが、地域の皆さまから信頼をいただいている源泉だと自負しております 。

 

Q:「作る」だけでなく「守る」ことにも重きを置かれているのですね。

A:「地域とともにつぎの景色をつくる」という想いを大切にしています 。新しくインフラを整備することはもちろんですが、今ある景色を守り続けることも、次世代の宮崎の未来づくりには欠かせない貢献だと考えています 。

「一歩前へ」の精神

Q:最初から家業を継ぐことを決めていらしたのですか?

A:幼い頃から漠然とした意識はありましたが、明確に決意したのは進路を選択する大学受験の時です。大学卒業後はすぐに弊社に入るのではなく、まずは外の世界を知るために極東興和株式会社に入社し、PC(プレストレスト・コンクリート)上部工の専門職として約8年間、実務経験を積みました。その経験を経て、2018年に緒方組へ入社しました 。

 

Q:外での経験が、現在の経営にも活かされているのでしょうか。

A:非常に活きています。以前在籍していた会社は全国に拠点を展開しており、組織運営の仕組みが整備されていました。一方で、地元の建設会社である弊社には家族のような温かさやチームワークがあります。私は入社した際、あえて自分の中で「父」を「社長」という一人の経営者として捉え直すことで、私的な感情を排し、一従業員として現場からスタートしました。最初の3年間は作業員や監督として泥臭く現場を回ることで、社員と同じ目線で対話することを心がけてきました。

 

Q:経営においては、どのような目標を掲げられていますか?

A:売上高で県内1位を目指すといった、数字だけの競争にはあまり興味がありません。それよりも、内容の伴った良い仕事をすること。そして、利益をしっかりと社員や地域に還元できる体制を整えることを最優先しています 。急激な拡大ではなく、ICTなどの次世代技術も取り入れながら、足元を固めて一歩ずつ成長していきたいと考えています。

建設業のイメージを変える
ー若き「人財」が躍動する組織づくり

Q:建設業界は高齢化が課題と言われますが、御社は若手社員が多いそうですね。

A:おかげさまで、同業他社と比較しても若手スタッフが非常に多く活躍してくれています。以前は小林の本社のみでしたが、採用の幅を広げるために宮崎市内にも営業所を開設しました。地理的な制約を超えて、より多くの若い人たちに弊社の仕事を知ってもらいたいという狙いがあります。

 

Q:組織づくりにおいて、特に注力されていることは何ですか?

A:私たちは「人材」を、会社の宝である「人財」と捉えています。建設業に対する3K(きつい・きたない・危険)という従来のイメージを払拭するため、国土交通省が掲げる【新4K】「給与がよい」「休日がとれる」「希望がもてる」「かっこいい」の実現に向けて取り組んでいます。その中でも、従業員一人ひとりの満足度と成長を何より大切にしています。私自身も現場に携わってきた経験を踏まえ、日頃から密なコミュニケーションを心がけ、社員と同じ方向を向ける組織づくりに努めています。

 

Q:若手が定着する秘訣はどこにあるのでしょうか。

A:技術の伝承はもちろんですが、新しいことへの挑戦を応援する風土があるからかもしれません。ICT施工などのデジタル技術を積極的に導入することで業務の効率化とやりがいの両立を目指しています 。若手技術者が表彰を受けるなど彼らの努力が形になる機会が増えていることも大きな励みになっているようです 。

 

Q:これからの緒方組が目指すビジョンについてお聞かせください。

A:まずは「地域に必要とされ続ける100年企業」の実現です 。そのためには、先ほど申し上げた維持工事などの安定した基盤を大切にしながら、より難易度の高い工事にも果敢にチャレンジしていく姿勢が求められます。また人手不足が加速する中で今いる社員を大切にし、さらに新しい仲間を迎え入れるための魅力ある職場環境づくりを止めないこと。人と企業が共に成長し続ける循環を作っていきたいですね 。

誇りを持って「次の景色」を共に

建設業界は今、技術で未来を描く時代へ進化しています。私たちが造るものは数十年先まで残り、人々の生活と命を守る盾となります。この「形に残る社会貢献」こそが仕事の醍醐味です。緒方組はICTを駆使し、若手の挑戦を全力で支えます。求めるのは、共に地域の未来を創る仲間です。ベテランの技術と皆さんの感性を融合させ、伝統を次世代へ繋いでいきませんか。宮崎のインフラを支える誇り高いバトンを、私たちは皆さんに託したいと考えています。地域を愛する心を持って、一緒に新しいモノづくりを始めましょう。あなたの情熱が、この街の未来を切り拓きます。

誇りを持って「次の景色」を共に